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企業・商品・地域にガツン!別世界をつくる!ボランチ先生のブランド作戦

今回から本ブログも正月モードを改め、通常モードに切り替えたいと思います。
 
本日は久々に、読んだ本の紹介です。
今回紹介するのは、ちょっと長いタイトルですが、『企業・商品・地域にガツン!別世界をつくる!ボランチ先生のブランド作戦』(ぎょうせい)です。
 
本書を読むきっかけは、著者であるブランドコンサルタントで、ブランドネットワーク インセプトの代表である渋谷清氏との出会いにあります。
渋谷氏との出会いは2010年12月、私が講師を務めたセミナーでのこと。
このとき、一緒に講演されたのが渋谷氏でした(そのときの模様はこちら)。
本書は、そのときに渋谷氏からいただきました。
 
ちなみに、表紙はこんな感じです。
 
「別世界」をつくる!ボランチ先生のブランド作戦―企業・商品・地域にガツン!
 
ボランチ先生のイラストがドンと前面に出ていますが、このイラストに限らず本文中のイラストはすべて、しりあがり寿氏の手によります。
渋谷氏は、しりあがり氏がキリンビールの社員だったころからのお知り合いだったことから、実現したそうです。
 
肝心の内容ですが、登場する主要人物は2人。
大手企業のマーケティング部でブランド担当課長を務める主人公と、主人公の恩師でブランド論を研究している大学教授(ボランチ先生)です。
仕事に行き詰った主人公が、藁にもすがる思いでボランチ先生の研究室を訪問したことからストーリーは展開していきます。
 
本書は、ブランド構築やデザイン開発を確実にするための定量的指標や客観的方法論の開発をテーマにしてきた渋谷氏の試行錯誤の結果をまとめたものですが、話のほとんどが2人の対話で構成されています。
2人のやり取りのなかから、ブランドを構築する全体的な流れと、ブランドを構築する仕組みの要点が解説されているのが特徴。
対話主体のストーリー仕立てになっているので、はっきり言って読みやすく、それでいてブランドの構築や展開に関するノウハウがわかりやすくまとまっています。
 
そんな本書を読んで印象に残ったことは、文中に出てくる次のようなフレーズでした。
 
『ブランドとは、「約束の目印」』
『ブランドを構築するとは、一種の「別世界」を築くこと』
『ブランド担当の役目で一番大事なのは、ブランドが成り立つための元や根拠ともいえる「価値の源泉」を完全に理解すること』
『ブランド構築を成功させるためには、いくら担当者が代わっても、方法や目標を変えないで続けていける仕組みがなければならない』
『微調整がブランドを左右する』
『ブランドの将来は知的資本体』
『ブランドを構築することが経営目標の一番目にくる時代がすぐそこまで来ている。それができなければ、じり貧か買収されるか、だ』
 
……とまあ、ざっとこれだけ挙げてみましたが、ブランドの構築と展開を対話主体のストーリー仕立てでわかりやすく解説し、上のようなフレーズでポイントを明確にしているのですから、本文は時間をかけて練りに練ったはず。
執筆時の渋谷氏の労苦がしのばれるとともに、これまでの汗と努力の結晶がキラリと光る一作に仕上がっています。
 
主人公のように仕事に行き詰ったブランド担当者が読むのもよし、新規ブランドの立ち上げを任された人が読むのもよし、ブランド展開に問題を感じている経営者が読むのもよし、はたまたブランドに興味・関心を持っている人が読むのもよし。
 
こんな感じで、ブランドを軸に周辺にいる人たちすべてを対象にしたブランド専門書が本書です。
これほど間口が広く、いかなる読者のレベルにも合わせられそうな専門書は、分野に関係なくそうそうない気がします。
 
 
 
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