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『@DIME』に記事が掲載されています

小学館のウェブサイト『@DIME(アットダイム)』に、私が取材・執筆を担当した記事が掲載されています。
 
記事は連載「ヒット商品開発秘話」で、今回はコスモテックの『wemo(ウェモ)』を紹介。
誕生の経緯、着想を得たもの、急な仕様変更、反響の大きさ、様々なユーザーなどについて紹介しています。
 
『womo』はシリコンゴム製のメモで。最大の特徴はボールペンで書いた字が消しゴムで消せること。
まず2017年12月に腕に巻くバンドタイプを発売し、2019年1月に、パソコンやタブレット、デスクに貼り付け付せん代わりに使うパッドタイプを発売します。
なお、記事では触れていないのですが、本日、スマホに装着するケースタイプが発売になっています。
 
コスモテックは液晶ディスプレーなどに使う粘着テープメーカー。
これまで法人相手にビジネスをしてきましたが、文具という個人向け商品を展開することにしたのは、リーマン・ショックが背景にありました。
リーマン・ショックで利益が激減。
そのために、海外展開と新規事業に注力することにしたのですが、新規事業を推進していく中で取り組んだことの1つが、「東京ビジネスデザインアワード」というイベントへの参加でした。
 
プロのデザイナーが持つデザイン力を借りて都内の中小企業が持つ技術から新たなもの生み出すことを目的としたこのイベントで、コスモテックは水なしで貼れるタトゥーシールを紹介。
このタトゥーシールを見て、デザイン会社のKenmaが肌に貼るメモを提案します。
Kenmaの提案はコスモテックの目を引き、採用されることに。
最終プレゼンテーションで優秀賞を受賞します。
 
これがきっかけで開発を具体化することにしたのですが、Kenmaがタトゥーシールをから肌に貼るメモを提案したのは、看護師が手の甲などに直接メモを書いていることからヒントを得ました。
 
きっかけが看護師であったことから、ユーザーターゲットは「現場最前線で働くワーカー」としました。
開発は当初、提案通り肌に貼るタイプで検討していましたが、シリコン製のパッチンバンドに貼り腕に巻くものに軌道修正します。
シールはふせんなどに比べると割高なことから、消耗品として抵抗なく使ってもらうには何かと組み合せて使うようにするのが最善と考えたからです。
早い話、インクで儲けるプリンターのビジネスモデルをそのまま使おうとしたわけです。
 
市場の反応を見るべく、発売前に文具関係の見本市に出展し、『wemo』を出品するつもりにしていましたが、見本市開催の2、3週間になり急きょ、現在のようなシリコンバンドに直接書く仕様に変えます。
変更したのは、たまたまシリコンバンドにうつったインクを指でこすってみたところ、意外とインクを消すことができたため。
大急ぎで、シリコンバンドの表面にコーティングを施し、ボールペンで書いたものが消しゴムで消せるものに作り変えました。
 
見本市には何とか間に合い出品することができた『wemo』は、大きな注目を集めます。
コスモテックには発売時期を問い合わせる電話などが多く寄せられることになりました。
 
ようやく発売された『wemo』ですが、「現場最前線で働くワーカー」をユーザーターゲットにしたものの、販売はまず個人向けに行ないました。
商品のブランディングを優先したためで、ある程度ブランディングできたところで本格的に法人向けに展開することにしました。
法人ユーザーは看護師や介護士、保育士、農家、宅配便のドライバーなどのほか、消防官など多岐にわたります。
また、想定外のユーザーにはADHC(注意欠陥多動性障害)を患っている人も。
記憶することに問題や課題を抱えている人たちにとってのサポートツールとしても生かされているということです。
 
なお、字数の関係で記事には反映しませんでしたが、ボールペンは基本的に油性ボールペンとお考えください。
メーカーの推奨はゼブラの『ジムノック』。
相性が一番よかったそうです。
ただ、油性ボールペンで大人気な三菱鉛筆の『ジェットストリーム』は、インクが中に浸透して消えなくなるので使わないで欲しいとのことです。
 
自分みたいな『ジェットストリーム』のヘビーユーザーは諦めて、素直に『ジムノック』を使った方が良さそうです。
ここに名前の挙がったもの以外の油性ボールペンや、油性以外の水性インクやゲルインクなどを使ってみたい場合は、目立たないところで試し書きして、問題がなければ使ってほしいということでした。
すでにご愛用の方はもちろんのこと、メモを取る機会が頻繁にあるけどメモ帳を取り出して書く余裕がない方、大事なことを手や腕に書くことがある方、デスクやPCに伝言の付せんが立ちまくっている方、忘れてはいけないことを付せんに書いてデスクやPCなどに貼りまくっている方、油性ボールペンで書いた字が消しゴムで消せる点に興味がある方など、周辺にADHCで困っている人がいる方など、ご興味のある方はアクセスしてください。

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4 Comments

hippopon  

いいな、先取的なデスクにしたいけど、、、
このうちにあった捨てるべき 反故紙がまだまだあって、
企画の切って使ってるの。

十分すぎるほどのメモが出来ちゃって すてれて、
一生そういうカッコイイ系は使わなそう、、
可哀想な私、

2019/05/22 (Wed) 00:30 | EDIT | REPLY |   

管理人の大澤裕司  

hippoponさんへ

コメントありがとうございます。

自分の部屋も反故紙で一杯ですよ。
溜まる一方でどうしたらいいものか
と思案しているところです。
プリンターで印刷することが
昔に比べて減ったので、なかなか
反故紙が減らないでいます。

2019/05/22 (Wed) 02:40 | EDIT | REPLY |   

自遊自足  

おもしろいですね~ 券売機で購入されずに直接注文される方がおいでになります。呼ばれてあれとこれとって注文されても覚えるって結構大変なんですがこれを腕に巻いて・・・・ってふと思ってしまいました。便利そうだけどお客様はビックリするでしょうね。

2019/05/22 (Wed) 04:30 | EDIT | REPLY |   

管理人の大澤裕司  

自遊自足さんへ

コメントありがとうございます。

飲食店では注文を会計票に記入するものですが、
腕のバンドに注文を書いたら
お客さんはビックリするでしょうね。
これは水にも強くインクが消えないので、
飲食店では接客だけでなく
水仕事をする厨房でも十分使えると思いますよ。

2019/05/22 (Wed) 14:10 | EDIT | REPLY |   

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