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『ITmedia ビジネスオンライン』に記事が掲載されています

アイティメディアが運営するビジネスメディア『ITmediaビジネスオンライン』に、私が取材・執筆を担当した記事が掲載されています。

記事は連載「あの会社のこの商品」で、今回はヤマハの『Venova(ヴェノーヴァ)』を紹介。
誕生の経緯、開発に生かした理論、完成までの歩み、発売後の売れ行き、などについて紹介しています。
 
『Venova』は新しいタイプの管楽器。
管が分岐しクネクネしたデザインが特徴的です。
 
開発のきっかけは、リコーダーとサクソフォンやクラリネットの間の価格帯でできる管楽器をつくろうとしたこと。
リコーダーは安くて1000円ほどから手に入りますが、サクソフォンは安くても10万円、クラリネットは7万円ほど。
初心者が始めようとしても、ためらってしまいかねないほど高く、リコーダーとは雲泥の差があります。
これらの間の価格帯に位置し、比較的誰にでも手にとりやすいものをつくろうとしました。
目指したのは、リコーダーのようなやさしい指使いと優れたメンテナンス性、サクソフォンのような音色を出せるものです。
 
しかし、リコーダーのような円筒管楽器にサクソフォンのような円錐形管楽器の音色は出せません。
そのために採用することにしたのが、分岐管構造でした。
分岐管構造は円筒管を分岐させることで円錐形管楽器の音響特性を実現するもの。
1977年に発表された分岐管理論に基づいた構造です。
ヤマハでも過去に1回しか実用化されなかった分岐感理論を用いることにしました。
 
開発はコンピュータ上で設計し、設計データを独自の音程シミュレーションソフトで解析。
解析結果を絞り込んで残ったものを、3Dプリンターを使って試作し、試奏することで検証しました。
 
ただ、『Venova』は価格やメンテナンス性を意識して開発したため、それまでトッププロのために開発してきた様々な楽器と違い、音程などが犠牲に。
斬新すぎる見た目も相まって、社内では発売することに関して賛否両論が起きたといいます。
実際に演奏してみることで利用シーンをイメージしてもらうよう努め、発売への理解を得ていきました。
2017年4月、ドイツで開催された「フランクフルトミュージックメッセ」に出品したことを皮切りに海外で発売し、日本では同年8月に発売。
年間3万本の計画が1年間で3万5000万本売れたといいます。
 
すでにご愛用の方はもちろんのこと、何か楽器の演奏をマスターしたい方、サックスやクラリネットなどの管楽器が演奏できる(もしくは過去に演奏していた)方、管楽器を演奏してみたいけど購入価格やメンテナンス費が理由で断念したことがある方、ちょっと変わった楽器を演奏して見たい方など、ご興味のある方はぜひ、サイトにアクセスしてください。

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8 Comments

自遊自足  

楽器ってもう固定されたものって言うイメージがありましたが違うんですね~ 新しく作られるものもあるんですね。 

2018/08/28 (Tue) 03:57 | EDIT | REPLY |   

管理人の大澤裕司  

自遊自足さんへ

コメントありがとうございます。

私も最初は、自遊自足さんとほぼ同じ認識ででした。
新しくつくられるものがあるのか? ということと、
それまでなかった楽器ってどうやって誕生するのか、
ということの興味から取材してみました。
歴史と伝統のある世界だから、なかなか新しい種類の
楽器って誕生しにくい、と勝手に思っていましたが。
やりようによっては色々できることがわかりました。

2018/08/28 (Tue) 14:32 | EDIT | REPLY |   

hippopon  

みんなが楽しめる 普及型なんですね。
ちょっと銀座で見てきたい気もします。
何を奏でよう??
YUJIさんは??

2018/08/28 (Tue) 22:53 | EDIT | REPLY |   

管理人の大澤裕司  

hippoponさんへ

コメントありがとうございます。

初心者でも手が出やすい価格に抑えたので、
確かに普及型かもしれません。
ちなみに自分は、楽器がまったくダメ。
簡単らしいのですが、これから始めても
残念ながらモノにはならないと思われます。

2018/08/28 (Tue) 23:18 | EDIT | REPLY |   

べえ  

こんにちは。

これは知りませんでした。ものすごく
複雑な形なのに、普通の音なのが
面白いです。

2018/08/30 (Thu) 01:16 | EDIT | REPLY |   

管理人の大澤裕司  

べえ さんへ

コメントありがとうございます。

あの形で楽器として成立しているところは、
やはりすごいですよね。
解析をきちんとやってつくった
結果だと思います。

2018/08/30 (Thu) 11:31 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/09/05 (Wed) 13:40 | EDIT | REPLY |   

管理人の大澤裕司  

鍵コメさんへ

コメントありがとうございます。

このたびは、私が担当している連載に対し
ご提案いただき恐縮です。
拝見いたしましたが、連載の企画趣旨には
合わないと思われるので、申し訳ありませんが
見送らせていただきたいと思います。

ただ、ご提案いただいた内容は見送りたいのですが、
ヒット商品の開発に関する連載を現在、
複数担当しており、取材ネタ探しが大変な状況です。
したがいまして、他に何かありましたら、
ご提案いただければありがたい限りです。
もしご提案できるものがありましたら、
できればご提案前に、過去のバックナンバーには
きちんと目を通していただけると助かります。

それでは、よろしくお願いいたします。

2018/09/05 (Wed) 22:48 | EDIT | REPLY |   

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